きものくらちの小牧店ブログ
半夏生(はんげしょうず)
2019.07.01
半夏(からすびじゃく)が生える頃。半夏生の名をもつ草の葉が白く染まる頃。農事の節目ともされており、田植えを終わらせる頃です。この頃に降る雨を「半夏雨」(はんげあめ)と言い、大雨になることが多く、地域によっては「半夏水」(はんげみず)とも言うそうです。
半夏生は、緑と白のコントラストがいかにも涼し気で、わずかな期間を告げる夏の色に、心が踊ります。葉が白く変化することから、半化粧、片白草とも呼ばれ、楚々とした風情があり、夏の茶花にもよく使われる草花です。葉が白くなるのは虫を呼び寄せるためだそうで、花期がすぎると緑一色に戻ります。
今回は、半夏生をイメージするような色合いの浴衣コーディネイトをご紹介!
ちなみに、関西地方では半夏生にはタコを食べる習慣が一般的なようです。この時期にタコを食べるという事には、
- 稲の根がタコの足のように、四方八方にしっかりと根付きますように。
- 稲穂がタコの足(吸盤)のように立派に実りますように。
こんな願いが込められていたようです。