きものくらちの小牧店ブログ
博多帯

博多織(はかたおり)とは、福岡県福岡市の主に博多地区で特産とされる絹織物。最近は福岡市周辺に産地が分散しつつある。江戸時代、福岡藩黒田氏から徳川将軍家について献上された事から、特に最上の物を献上博多などとも呼ばれ、経済産業大臣指定伝統的工芸品に指定されています。
25年前は、博多織の独鈷、華皿模様のベーシックな献上博多帯はダサい。と思っていました・・・。(博多織を織っている方すいません。)
自分が若いころに昔の白黒映画で拝見したり、年配のおばさまがしている献上博多帯を見て、そう思ってしまっていました。古臭い・・・。と思っていたのです・・・。
ですが、こんな感じの博多帯はかっこいいな。そして、締めやすい。と聞いて、若かりし頃に購入しておりました。
しかし、ここ3年ぐらい、夏の浴衣も含め、博多献上がかっこいい!!!
なんて潔くて、かっこいいのかと思うようになってきたのです。
こちらの「献上柄」といわれる伝統的な模様は、江戸時代に福岡の藩主、黒田長政が幕府に献上していた博多織の柄から由来していて、博多献上柄とも呼ばれます。
献上柄は、次の4つの模様からなります。
- 独鈷(どっこ)
- 華皿(はなざら)
- 中子持縞(なかこもちじま)
- 両子持縞(りょうこもちじま)
仏具として使用する独鈷、華皿をモチーフとしています。独鈷は、人間だれしもがもつ煩悩を打ち砕くとされるものです。華皿は仏様の供養の時にまくお花を入れるお皿です。
どちらも、魔除け、厄除けの願いが込められています。
中子持縞と両子持縞は、親を表す太い線と子供を表す細い線からなります。中子持縞は、太い縞が細い縞を挟む縞模様で、親が子を守るという意味があります。別名、親子縞といいます。両子持縞は、細い縞が太い縞を挟む縞模様で、子が親を慕い守るという意味があります。別名、孝行縞といいます。
どちらも親子の愛情、家内繁盛、子孫繁栄の願いが込められています。
知れば知るほど、オーソドックスな博多献上柄は、めちゃくちゃイケている。と思っています。潔い柄で、小紋や紬、浴衣に合わせてとてもかっこいい帯だと思いますし、締めやすい!!!
残念ながら、若かりし頃に母や、親戚のおばさまからいただいた博多織のベーシックな帯たち何本かは、何年も前に、ダサいと思っていたころに、切り刻まれてしまったのです。。。
もったいない限り。残念過ぎます・・・。
そして、最近、友人の母から47年ぐらい前の博多帯をいただきました。なんだか、可愛い。
一周回ってきたんでしょうか?着物や小物を今の色で合わせると、とても素敵になるのです。
古い帯や着物も楽しく組み合わせてかっこよく着ていきたいですね。
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