きもの くらち

きものくらちの小牧店ブログ

振袖コーデ(伝統の総絞り)

総絞りの着物とは、布地の全てを絞り染めで染めている着物のことです。

その染色技術は日本最古の技術で、6・7世紀ころからすでに行われていました。

どのような技法で模様を表現しているかというと、糸や板などの専用器具を使用し、布を縛り、染料が入らない部分を作り、全体を染めた後に糸を解くと、絞った部分だけは色が入らず、立体的に浮かび上がり、そのまま模様になるのです。

絞り染めは手作業で行うため、1日におよそ数百個〜数千個くらいしかできないので、一つの着物に対して、約20万粒以上縛るため、完成までに数ヶ月〜1年以上かかると言われています。

総絞りの着物は、江戸時代から贅沢品とされてきました。絢爛豪華な大奥でさえ、着用禁止令が出されたほどの高級品であり、今でもその価値は変わりません。

むしろ、年々数が少なくなっているため希少な着物となってきています。総絞りが高級品といわれるのは、職人の技術の高さと手間にあります。

ひとつの作品を手掛ける時は、最初から最後まで一人の職人だけで行います。途中で人が変わると、染色の状態や模様などの風合いが変わってしまうこともあり、一つの作品が完成するまでに一年以上の歳月がかかるため、希少価値が上がります。そのため、手に入りにくい高級品となります。

人間国宝といわれるような方の作品ともなれば、1,000万円以上の価格になることも珍しくありません。

素晴らしい手作業のなせる業。日本の誇るべき伝統の技ですね。このようなお振袖は財産として受け継いで頂きたいものです。

今回は、新作の帯をメインにコーディネイトにしてみました。

重ね襟はベージュ、金、栗色、赤を合わせることで強すぎない印象に。

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