きものくらちの小牧店ブログ
ぶり
2021.01.28
旬の魚は鰤(ぶり)だそうです。
ブリの名称は、成長の段階で変化し、身体のサイズや見た目に大きな差が出るため判断ができます。基本的な呼び名は、若い順からワカシ、イナダ、ハマチ、そしてブリになります。しかし地域によっては、まったく違う名前を使うこともあるようです。
ブリのように成長によって名称に変化がある魚は、一般的に「出世魚」と呼ばれ、江戸時代まであった元服や出世による改名の習わしとかけ、「成長とともに出世を願う」といった縁起を担ぐ魚として呼ばれるようになりました。出世魚にはブリ以外にも、スズキやボラ、イワシなどがあり、これらは普段でも食べますが、とくに祝い事や門出のための料理として、昔から好んで使われています。
日本は、どんなこともおめでたい事に結び付ける文化があるように感じますし、縁起物は着物柄などに使われていますが、鰤の柄の着物や帯を見たことはありません。
今日は、出世魚の鰤をイメージしてコーディネイトチャレンジしようと思います。
どうでしょう。目の横に入っている、黄色のラインを帯締めで表現してみました。
着物は米沢紬。
帯は裂き織りとよばれるものです。
シミが出来てしまった。色が焼けてしまった。色が似合わなくなった。など、着物として着るには着れないけれど、思い出があるお着物はありますよね。そんなお着物を八寸名古屋帯に仕立てたものです。下記は、水色の着物だったものを裂いて、帯に織りなおしたものです。
また、この裂き織りの企画を開催予定です。
明日からの3日間、きものクリニックを開催いたします。着物の選択や仕立て直しなどをお値打ちに行います。
この裂き織りの帯も展示してありますので、ご興味のある方は見に来てくださいね。