きもの くらち

きものくらちの小牧店ブログ

誉田屋浴衣「火消し」

「火消し」という名前の浴衣の反物。江戸時代の火消し???模様を見ると、「日」という字が、互い違いに組み合わさっているように見えたので、早速検索!!

江戸の町で町人の火消を担っていた組織をいろは48組と言い、「め組」とは、そのうちの一つで、現在の地名で言うと港区浜松町や港区芝大門などを受け持ち地区にしていた組織になります。消防団の原型といわれています。しかし当時は、火を消すというより、火元から近いお家を取り壊す方法で、火事が広がらないようにしていたため、め組に所属していたのは鳶職の人が多かったそうです。その中のめ組の頭であった、辰五郎は、喧嘩を起こします。のちに歌舞伎などでも演じられる「め組の喧嘩」として有名になりました。そのめ組の辰五郎が浮世絵に書かれた姿をみると、浴衣と同じ柄!め組の半纏の柄が、この浴衣と同じだったんです。消防団員、とび職の方に是非、着用していただきたい柄ですね!

①紺地の博多織の角帯と合わせました。

②芭蕉段織の赤い角帯を合わせました。