きものくらちの小牧店ブログ
帯結び
2021.01.04
今は成人式の帯結びは数えきれないほどの種類がありますし、名前もないアレンジバージョンの帯結びが多数あります。
しかし、着付けを習い始めた頃は基本中の基本、ふくら雀、立て矢、文庫といった帯結びを、ひたすら練習していました。
ふくら雀って何?と思っていましたが、今になって、ようやく解決!!冬の旬のものを調べていたら、、、
鳥・雀・・・冬の雀は、厳しい寒さから身を守るため、全身の羽毛をふくらませます。そのふっくらと丸い姿から「ふくら雀」といわれています。「福良雀」「福来雀」などと書いて、縁起の良いものの象徴とされてきました。
となっているのです。成人式のお振袖に、ふくら雀の帯結びをしていたのには、意味があったんですね!
他にも調べてみました。
文庫結び・・・江戸時代に武家の女性の基本の帯結びだった経歴があり、格調高く、結ぶ帯や、場を選ばず比較的手軽に結ぶことができる上、バリエーションも豊富。
なるほど!時代劇を見ていると、文庫結びの女性出てきます!
立て矢結び・・・は、江戸時代の大奥で女中が締めていたと言われています。文庫結びより大きめに生地をとって羽を作る立て矢結びは、どちらかと言うと凛々しくかっこいい着こなしに似合います。羽は右側が下になるよう斜めに結び、その姿が「立て矢」を背中に背負っているように見えるのが立て矢結びの由来。
だと言う事です。
着付け師は、お嬢さまの身長、着物の柄、帯の柄などで帯結びをアレンジして結んでくれます。結び方は数が多くあるので、一期一会の帯結びだと思います。後ろ姿も楽しんで頂きたいですね。
立て矢のアレンジ結び
ふくら雀のアレンジ